ハッピーダンガンロンパSというゲームをプレイしました。
プレイを進めるのに集中力をあまり使わないゲームなので、ちょくちょく空き時間を見つけてのプレイや、何かをしながらのプレーに向くゲームだと思いました。
他のことをしながら、同じ敵と戦ってひたすらメダル集め(周回)をしたり、会話イベントをひたすら読んで、過去作のダンガンロンパの思い出に触れたりなど、このゲームを買う時にはあまり期待をしていなかったのですが、予想を良い意味で裏切られ、とても充実した時間を過ごせました。このゲームを作ってくださったスタッフさんに感謝です。
ハッピーダンガンロンパS-ゲーム概要
このゲームは前作であるダンガンロンパV3のミニゲームを大幅にブラッシュアップしたものとして発売されたものです。
V3のおまけのミニゲームとして発表された時は、まだミニゲームの範疇を超えておらず、全体に調整の足りていない感じがありました(それでもダンガンロンパのキャラが戦闘をするというだけで十分新鮮味があって楽しかったです)が、それが大幅にリニューアルされた今作は、細かい調整もきっちりとされていたし、何よりたくさんの会話イベントが追加された事で、大きくボリュームアップした印象を受けました。素晴らしい進化を遂げたと思います。
「才能」
特に過去作をプレイした者としては、過去の作品たちに登場するキャラクターたちが、作品という境界を越えて会話している姿に感動しました。 ダンガンロンパという作品は、登場人物である高校生達の持つ「才能」が作品の大きなテーマの一つとしてあるのですが、色々な才能を持った仲間たちが、その才能を交わらせることで新たな物を作ったり、新たなコラボレーションをしたりという姿がこの作品では描かれています。
例えばメカニック、プログラマー、発明家という三つの才能をそれぞれ持った高校生の三人が協力してプログラム世界を作り出す……などなど。
また才能以外にも、面白い共通点を持った別の作品に登場するキャラクターがコラボレーションするのも面白かったです。 桑田怜恩というキャラクターがいるのですが、彼が「少しチャラい外見」という共通点だけで、別の作品に登場する天海蘭太郎というキャラクターに絡んでいくシーンは、「他に何の共通点もないのに会話してる……!」と、見ていて少しニヤニヤしました。
文化祭
この作品は、育成モードでは最初に一人育成するキャラクターを選ぶのですが、どのキャラクターを選んでも共通で発生する、文化祭のようなイベントがあるのも面白かったです。 自分が選んだキャラクターの視点でテキストが書かれているため、同じ「演劇をする」という文化祭の出来事でも、桃太郎役に選ばれた子の視点や、演劇の題目を提案した子の視点。また、鬼の役に選ばれた子やお爺さんの役に選ばれた子の視点など、同じイベントを様々な視点で見られる点がとても面白いなと思いました。
会話
また、同じ才能を持つ者同士の会話も見どころです。 同じ探偵という才能を持っているキャラクターが二人います。霧切響子と最原終一というのですが、彼ら二人は同じ探偵でも凶悪犯罪を専門とする探偵、そしてペット探しや浮気調査など小さな事件を調査する探偵、と扱う事件のカテゴリが大きく離れている探偵達です。 そんな、同じ才能を持ちながらも、違う人生を生きている二人の会話を見られたのも面白かったです。
ゲーマーや同人作家など、少しオタクタイプな才能を持った子達もいるので、オタク趣味を持っている方はそれらの子の会話は親近感を持って眺めることができるのではないでしょうか。
戦闘
戦闘ゲームとしての点についても述べます。 戦闘はそこまで深く凝ったシステムではなく、育成したキャラクターを使い、王道RPGのような戦闘を繰り返していくというだけのシステムです。 しかし、特筆すべき点として、戦闘の報酬として手に入れた。モノクマメダルというメダルで、さらにキャラクターを強化する「ワクワクカード」というものが手に入れられる点があります。
戦闘を繰り返してメダルを集め、それを使用して「ワクワクカード」をたくさん手に入れることで、 さらに育成で強いキャラクターを育てやすくなります。 そして、合わせて戦闘で手に入る素材を使った「装備の合成」というシステムで、より強くキャラクターを強化することができます。
このシステムがよくできていて、育成と戦闘の繰り返しになる、一見単調さを感じそうなシステムにも関わらず、色々な特性の敵(魔法が効きやすい敵や、速攻が効く敵など) が現れたり、戦闘を進めているうちに強い装備が作れるようになったりして、飽きのこないシステムになっていました。
まとめ
ダンガンロンパファンのためのファンディスクとして、満点の品質だと思いました。買ってよかったです。ダンガンロンパファンの方で未プレイの方は是非プレイしてみてください。
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